1/350 F3.5 ISO100 Sigma19mmF2.8DN E-M10Mk2 RawTherapee

このところ気鬱の病が酷いところにまたこんな……なんだかガックリきてしまった。一応は新レンズの開発など続くらしいしロードマップも更新されたが数年後はどうなる事やら。

ここ数年のオリンパスの高額・高級路線を非難する人もいるけれど、自分としてはそこまで間違った方向性だったとは思えないんだよね。安売り路線でスマホから客を取り戻すのは無理な話だし、それどころか家電屋のカメラに駆逐される未来しか見えんのよ。スマホの小さな画面でしか写真を鑑賞しないのであれば画質もアドバンテージにゃならんしコストの割り切りで家電屋にゃ勝てまへん。

コロナやスマホの影響は大きいけれど、そもそも2010年代半ばくらいまで業界全体がデジタル化以降のバブルに浮かれすぎてたってのもあるんだよな。ここ数年の売行き不振は斜陽化じゃなくてフィルム時代のカメラの立ち位置に戻りつつあったというか……

もちろんメーカーだってこのままじゃヤバいという自覚はあったから方向性を模索していたのはラインナップやロードマップを見りゃわかる。正直なところ、カメラ業界は趣味性の方向にしか生き残る道はないと思っている。PEN-FやNikonのDfとか売れ行きは悪かったようだけれど、そういう企画が通ったのも同じ考えからだろうし。最近のSIGMAが好調なのも我が道を突き進んでいるからだろう。

デカくて重いF1.2のProレンズもそう。レンズバリエーションの幅を増やすのはとても大事だ。後から12-45mmF4みたいにF1.8系との間を埋める松竹梅の竹クラスを出してく予定だったんだと思うよ。

OM-D各機種のMk3…事情は想像できるんだけれど代わり映えしなくてやっぱ厳しいよなぁと思う。個人的にはE-M10Mk3がかなり微妙。 E-M10Mk2からレリーズ接続など削られたのは初級機と中級機のクラス分けを明確にするためでしかたないか…と最初は思っていた。でもさぁ…P/A/S/Mで電子(静音)シャッターが使えないとか画像のワンプッシュ消去設定がなくなったと知った時はさすがにねぇ。そんなモン削ったところで初心者にわかりやすくなる訳でもなく、単に使いづらくなるだけだろうに。(スローシャッターだと低振動モード0秒よりも静音シャッターのほうが歩留まり良かったりとか色々ね…)

Mk2までがユーザー的には助かるけど商売としては少しおかしかったとも言えるが、そういうオリンパスが好きだったのだけれど…… まあ、E-M10Mk3の売れ行きは好調だったらしいし、他のMk3も実際に使った人の評価はけっこう良いみたいなので大きなお世話か。

1/350 F8 ISO100 Sigma19mmF2.8DN E-M10Mk2 RawTherapee

アサヒカメラの突然の休刊も驚いた。

潰れるならもっと別の雑誌のほうが先でアサカメは最後まで残ると思っていたのだが。しかも月刊カメラマンも5月号で休刊していて、こちらは全く気づかなかった。

両誌とも特に最終号という感じもなく普通の誌面だったとか…ホント急に決まったのね(月カメは次号予告まであったそうで……)。どちらもカメラを使い始めた時はお世話になった雑誌なのだれど、ここ十年くらい手にとった事もなかったんだよなぁ。

記念に買おうかと思ったら価格の上昇にもビックリした。写真の印刷だから良い紙を使わにゃいかんのに広告が激減したらこうもなろう、というのはわかるんだけど。