前から欲しかったマウントアダプターを購入した。MINOLTAのAマウントをM4/3に変換するもので一番安かったK&F Conceptのやつ。値段が値段なので品質が心配だったが、マウントの金属環にグリス?が少し付着していたぐらいでとりあえず問題ないようだ。

レンズ及びボディへの着脱はスムーズ。パーツは真鍮の削り出しなのかな?けっこう重い。電子接点がないので現在の絞り値はボディに伝達されない。説明書で推奨されてるMモードのほうが操作は楽だがAモード+露出補正でもOK。

黒で塗装されているのだが艶ありなので内面反射の影響があるかもしれない。プラモの艶消し塗料なんかで塗り直したほうがいいかも。(追記:やはり光が強いとかなり影響が出るようだ。)

マウントアダプタ箱
1/13 F1.4 ISO400 MINOLTA AF 50mmF1.4
50mm開放だとこんなもん

M.ZDレンズと違ってピントリング操作で即拡大ができないので操作が煩雑。「LV拡大モード」でMode1を選べばシャッター半押しで拡大から抜けるので構図確認は容易になるが、その際にピントがちょっとズレやすい…。

しかも困った事にマウントアダプタで使うとAF測距点の選択ができないようだ。AFフレームを十字キーでチマチマ動かさなくちゃいけないのはすご~く面倒くさい。タッチパネルかAFターゲットパッド使う人はいいんだろうけど……

お日様構図ばかりになっちゃうので、自然とEVFの拡大に頼るのは諦めるようになってしまった。実はE-M10 MarkIIのEVFだと拡大なしでもけっこうピントを合わせられる。何かピントの合った場所だけドットの角が立つというか…。厳密なピント合わせは無理ですけどね。

アダプターの絞りリングはちょい微妙。クリック感がやわめでちょっとした事で動いてしまうし、最小絞りまで絞りきれないようだ(全部で6クリック)。50mmF1.4で見た感じだとF11ぐらいまでしか絞れないかなぁ。ま、そこまで絞る事もないだろうから実用には問題ない。

絞り値はレンズを前から覗いて勘でF…くらい?と判断するしかない。だいたい1クリックが1段ぐらいではあるようだ。絞った状態で測光している訳だから、絞るほどに露出がズレていくといった事もない。

E-M10 Mark II+SIGMA 70-210mm F4-5.6 UC II

このSIGMA 70-210mm F4-5.6 UC IIは学生時代にジャンクコーナーから2000円で拾ってきたもの。古本屋で調べた発売当時の雑誌の評価だと安物の割にはまあ悪くないぐらいの感じ。

MINOLTA AF70-210mm F4よりも軽量コンパクトな望遠ズームが欲しくて手を出してみたのだ。しかし写りの差もあって結局ほとんど使わないまま、ず~っと放ったらかし。それがAマウントのアダプタにより復活…したはいいけど、うーん。

象
1/50 F5.6 ISO800 SIGMA70-210mm F4-5.6 UC II(210mm) E-M10Mk2 RawTherapee

何というかこう…良いとか悪いとか語るのがバカらしくなるような写り、ですかね。古い設計だからフレアでコントラストが落ちたり、開放で滲みまくってフワフワになるのは当然。光の状況によっては発色が淡いを通りこして脱色気味になったり…。Wズームの望遠、売らないでとっときゃよかったかな。

紅葉
1/50 F5.6 ISO400 SIGMA 70-210mm F4-5.6(210mm) E-M10Mk2 RawTherapee
ちょっと色を濃くしすぎたかも

ただし、PCで撮って出しjpgを見たりRAW現像した時に「おっ?」と思ったのも事実。好き嫌いでいったらこれは「嫌い」じゃない。 これはこれでアリでしょう。開放の滲み感のせいなのか何なのか妙にフィルムスキャナを思い出す。

解像感は1~2段絞れば全く問題ないレベルまで改善する。というか条件が良ければM.ZD45mmF1.8とあまり変わらんぐらい。コントラスト低下も現像でそれなりにカバーできる。

Aマウントの古いレンズで撮った画像の後にデジタル世代のレンズの画像を見るとあまりのパキパキ描写に「なんじゃこりゃ」とも思う。クリアなんだけど全部同じ調子でカクカクと角をつけて描写しちゃいがちなんだよねぇ。 正直、安物デジ世代レンズよりもフィルム世代のレンズのほうが解像感のバランスいいものが多いような?

E-M10 MarkII Memo

電子接点のないレンズの手振れ補正での焦点距離入力はスーパーコンパネから手振れ補正を選択してINFOボタン